baru 5 老舗タクティカルライトメーカーが満を持して参入した自転車用ライト。ローモードの「300ルーメン/12.5時間」というのは、「これが欲しかった!」というスペックのど真ん中。スリムかつ軽量な筐体で、これだけの明るさと持続時間を実現しているライトは既存の自転車ライトメーカーには存在せず、正に自転車ライト界にやってきた黒船と表現できる逸品だと思います。参考までに、それまで使っていたVolt800との、ローモード同士の比較画像を添付します。充電時間の短縮に着目したことも大いに評価できます。何故か未だに自転車用ライトはほぼすべてmicroUSBのまま。世のスマホはほぼ全てTypeCに置き換わったのにも関わらず……です。2時間半での満充電はブルベ派の人間にはかなりありがたいですね。これに影響を受けて、各メーカーも充電の高速化に取り組んでほしいです(出先で充電する需要は特殊かもしれませんが……)。ただ、ライトメーカーとしては老舗でも、自転車用ライトとしては初参入であるため、改良の余地は見られます。自転車乗りが大抵持っているガーミンマウントに対応したのは面白い発想ですが、90度回すだけの潤沢なスペースがハンドル周りにある人は多くないはず。工具不要で、ライト着脱の際にスペースがあまり必要のないブラケットの改良を望みます。配光も、自転車用のライトとしては成熟が不足していると感じます。真上と真下に漏れる光は、全て前方を照らすのに使ってほしいですね。恐ろしく遠くまで光が飛ばせるタクティカルライトも販売しているメーカーなので、要件さえ分かれば実現できるだけの技術を持った会社のはずです。