K 5 鮫牙ブレード3.0mmの代わりに使用した感想です(8月20日追記時点で、本品(30m巻)は5巻目を使用中)。カッター本体は「エルバB」、刈払機は42ccクラスと26ccクラスのものを使用しています(26ccの刈払機では鮫牙ブレード3.0mmは過負荷で使用できないため2.7mmのほうを使用していました)。(1)まずは切れ味が良好なせいか草への当たり(キックバック)が軽いため、疲労度が随分軽減されたような感じです。鮫牙ブレード2.7mm程度の負荷に相当すると思われますが、26ccクラスではフルスロットル気味での高負荷運用が必要な場合も多く、こまめに清掃をしないでいるとキャブレター不調をはじめ燃料系統の不具合や熱によるエンジンの短命化につながります。作業中のトルク低下(回転を上げてもパワーが充分に出ず草に負ける)、アイドリング時にエンスト、うまく始動できない等の症状が既に出始めていたら要注意です。ナイロンコードでの草刈作業は機械への粉塵・異物の付着が凄まじいので、エンジン通風部/放熱フィン・エアクリーナー・燃料フィルター・フライホイールの送風羽根などの詰まりは特に要確認箇所です。チップソー使用時でもそうですが、それ以上にエンジンがかなり高温になるため焼付きを避けるためにもガス欠で止まるまで作業することは厳禁です。(2)破砕された草は本品のほうが細かい傾向があり、飛散範囲も鮫牙ブレード3.0mmより控えめです。長靴に入り込む草の断片や土もかなり減りました。水際での水しぶきや泥の飛散も同様に控えめでした。(3)耐久性についてですが、動かない石やコンクリート、金属との接触による損耗は鮫牙ブレードに劣ります。しかし湿った土へ当てたくらいでは殆ど損耗しないので通常の草刈作業では問題ないと思います。(4)石跳ねが軽減されました。鮫牙ブレード3.0では、42ccの刈払機使用で楽々と直径3㎝位の小石を10m以上跳ね飛ばして車のガラスを3回割ってしまった苦い経験がありますが、4Gブレードではそれほどの破壊力はないようで石跳ねによるリスクについて安全面でも期待できます。(5)高出力の刈払機では鮫牙ブレード3.0のほうが長めに繰り出して慣性で叩き切る事が出来ますが、材質の違いから、同等の繰り出し量だとは4Gブレードでは「しなり」が大きくなり却って抵抗が増大するためせっかくの切れ味が活かせなくなるためあまり長く繰り出さないほうが作業効率が安定するようです。(6)コツが必要ですが、本品でも、今年伸びた桑の若枝(直径8ミリ位まで)、アレチウリなどのツル系、草丈1.5m以上のヨシやガマも破断できることを確認できました。ただ表面が樹木化した直径10ミリくらいのヨモギは破壊力に勝る鮫牙ブレード3.0のほうがいいかもしれません。(7)エルバB以外でも同様だと思いますが、カッター本体のボビンに巻き付ける際、コードの巻き始め部分をプライヤー等で「V」の字につぶしてからボビンの切り欠きに引っ掛けると、しっかり巻けると同時にボビンの切り欠き部が損傷しにくくなります。特に鮫牙ブレードではボビンが傷みやすいので効果大です。(8)業務用途では30m巻きはすぐに使い切ってしまうため、50m・100mといった長尺のパッケージ規格も欲しいところです。