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2019 SASSICAIA / TENUTA SAN GUIDO (SASSICAIA)
◆商品カテゴリ:赤ワイン
◆生産地:イタリアトスカーナ ボルゲリエリア
◆生産者:テヌータ・サン・グイド(サッシカイア)
商品の紹介
進化し続ける唯一無二のスーパータスカン 2016年ヴィンテージにおいて1985年以来、実に34年ぶりとなるワイン・アドヴォケイトにて100点を獲得したことに沸いたサッシカイアですが、その歴史は一筋縄ではいきませんでした。 近年では、2018年にワイン・スペクテーター年間トップ100において、フラッグシップ・キュヴェのサッシカイアが見事世界第1位を獲得。他の追随を許さず実に30年以上もの間圧倒的な存在感を放ち、トスカーナワインのみならずボルドーワインにいたるまで強烈な影響を与え続けています。 圧倒的存在感を放つ、「イタリアワインの至宝」
先代のマリオ・インチーザ侯爵のボルドーワイン好きが高じて、1944年にボルドーのシャトー・ラフィットから持ち込んだカベルネ・ソーヴィニヨンの苗を作付けしたのがサッシカイアのはじまりです。「サッシ=石、カイア=〜な場所」と名前が表すとおり、その土地はまさにボルドー、メドック地区に似た石ころだらけの畑であり、カベルネ・ソーヴィニヨンに最適の地質でした。 トスカーナにしてトスカーナにあらず、ボルゲリのテロワール
サッシカイアが造られているボルゲリ地区は、トスカーナ州の中心地シエナから真っ直ぐ西へ、州を横断するように進んだ海沿いのエリア。南北に細長くひろがったマレンマと呼ばれる地域にあり、同じトスカーナにある銘醸地、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは異なる地中海性の温暖な気候が特徴です。 サッシカイアの目指すスタイルとは、フィネス、バランス、酸を備えた古き良きボルドーの味わい。それでいて、厳格なボルドーのグラン・ヴァンとはどこか違った、イタリアワインらしい肩の力の抜けた優雅で堂々たる品格を感じることができます。壮大な構造の中に溌剌とした酸、それと同じくらい感じられる果実の甘味と旨みが、力強いタンニンに溶け込み一体となるのです。 サッシカイアらしいエレガンスと長期熟成に秀でた仕上がり
2019年はサッシカイアにとって、素晴らしくテロワールに恵まれた年となりました。雨が多く降った冬の寒さと夏の猛暑が極端であった2018年に比べ、春に降霜はありましたが、基本的には年間を通してバランスの良い穏やかな気候。さらに、古典的な仕上がりとなった2016年のヴィンテージと同様に、ボルゲリの海岸線から直接トスカーナを通過する冷たい海風がフィネスのあるブドウを育みました。 ヴィンテージ情報 D 100 JS 99 WA 98 WE 99 WS 98 味わい 抜栓直後から、ブラックチェリーやカシス、ブラックベリーのアロマに、ローズマリーやタイム、バラ、シナモンのニュアンスなどの優雅な芳香が、表情豊かに香り立ちます。口に含むと、フレッシュな酸と骨格のあるタンニンが生き生きとした果実味を支え、美しいバランスを形成。さらに、長い余韻にかけてスパイスやタバコ、杉の風味が漂います。1980年代の偉大なサッシカイアを彷彿とさせる、力強さとエレガンスの均衡が整ったクラシックなスタイルです。 飲み頃 〜2055年 品種 カベルネ・ソーヴィニヨン(85%) 2019 SASSICAIA ※ 画像はイメージの為、実際の商品と若干異なる場合がございます。
リリースされた当時、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が85%を超えるワインはイタリアのD.O.C.G法上、トスカーナで認められている原産地呼称を名乗ることはできなかったものの、そのクオリティは突出。トスカーナの規定を超越したという意味でスーパータスカンと称され、1980年代には熱狂的なブームが全世界へ広がりました。
1985年ヴィンテージには、イタリアワインで初めてワイン・アドヴォケイトにて100点を獲得。そして、1994年にはついにボルゲリ・サッシカイアとしてイタリアでは唯一、単独ワイナリーでのD.O.C昇格を果たしたことからも、まさにサッシカイアは法律さえも変えてしまう程偉大な銘柄と言えます。
1960年代、元々自家消費用のためだけに造られていたワインが大変な評判になり生産を拡大、1970年代になると徐々に世界的な販売を開始しました。その当時、85%を超えるカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインは、ワイン法上、格の高い原産地呼称D.O.C.Gを名乗ることができませんでしたが、サッシカイアはその味わいで1990年代から全世界で熱狂的なブームへ。IGTトスカーナ=テーブルワインという格下の呼称でありながら、卓越した品質を誇ったためスーパータスカンと呼ばれ、賞賛されるようになりました。
そこから30年以上、サッシカイアは元祖スーパータスカンとして圧倒的な存在感を放ち、現在までのトスカーナワインやボルドーワインまでにも強烈な影響を与え続けています。
年間を通して温暖で、常にさんさんと降り注ぐ陽光のおかげで日中は暖かく、夜は海風の影響で冷え込みます。この温度差が日々ブドウの凝縮感を高めながら、肉厚でジューシーな果実を育てるのです。また雨が少ないため、収穫前の雨によって果実が不作となる心配もあまりなく、他の地区よりも2週間ほど早く収穫ができるのもこのエリアならではの特徴です。
さらに土壌にも特徴があり、もともとは湿地帯だったマレンマの土地は砂質、石灰質、粘土質が入り組んでおり、海に近いことによりミネラル分も豊富。ゆるやかながら起伏があり、日当たり、水はけなどを考え合わせると、とてつもなく入り組んだミクロ・クリマとなります。実は、サッシカイアのブドウ畑は広い敷地の中に点在。それは様々な土壌の中で最適な場所を選んでブドウが植えられているからです。このミクロ・クリマが多様な国際品種の適正も受け止め、トスカーナの他のエリアとは違った自由なワイン造りを実現させています。
リリース当初、イタリアのD.O.C法に則った製法ではなかったため原産地呼称を名乗れなかったサッシカイアですが、自らのワインの味わいでボルゲリが他のエリアとは異なるテロワールの偉大なワイン産地であることを証明し、ボルゲリ・サッシカイアとして、イタリアでは唯一、単独ワイナリーでのD.O.C昇格を果たしました。サッシカイアの後を追うように、ボルゲリには多くの生産者が参入し、いまや高得点を誇るスーパータスカンのメッカとなっています。
そのような恵まれた気候から生み出された2019年のサッシカイアは、2016年のフィネスに富んだ力強さと、2015年の生き生きとした果実味を兼ね備えるなど、過去のグレートヴィンテージの要素が見事に調和したような仕上がり。特に、豊かな口当たりと濃厚すぎず上品な凝縮感が際立っており、ワイン・アドヴォケイトにて、「サッシカイアの近代史において驚異的なヴィンテージの一つ」と評価されています。
テヌータ・サン・グイドのゼネラルマネージャー、カルロ・パオリ氏は、2019年を「トリッキーなヴィンテージだった。」と語ります。一部のエリアでは、春に霜が降ったことで収穫量が約20%減少しましたが、それ以外は気候に恵まれ、順調にブドウが生育。収穫前の時期には、十分な昼夜の寒暖差がブドウに鮮度をもたらし、その結果、フィネスに富んだ力強さとエレガントな果実味を備えたキュヴェが誕生。サッシカイアの近代史において驚異的なヴィンテージの一つとなりました。
カベルネ・フラン(15%)
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