Dr. P 3 当方は顕微鏡の専門家であると自称することができると思うので、忌憚のない意見を述べさせていただきます。本機は仕事(病理検査)でポリープや皮膚の小さな検体を取る時に、最大1cm?2cm程度のマクロ写真を大まかに撮るために購入しました。Cマウントで使える同梱の3眼アダプターは、実際の視野の1.4倍程度の大きさ(実体顕微鏡でない、通常型の顕微鏡の倍率が一つ上がったようなイメージで良いかと思います(e.g., 4倍→10倍、10倍→20倍の視野といった感じです)。低倍の標本を撮影する際に必要な0.5倍のアダプターレンズは、製品に付属しておりませんので、別途買い求める必要があります。しかし、純正品がAmazonで売っていない…!どうせ汎用品で使えるだろうと、別の会社のモノを当てがってみましたところ、見事に適合しました。像に関しては、周辺の収差が補正しきれておらず、周辺部の歪曲収差が酷いです。まぁ、見られる程度に結像はしてくれますし、中心視野に関しては非常に良好と言って良いと思います。しかし、筐体の水平が出ていません。このために、スライドガラスのルーペ像を撮ろうかと思っていたものの、歪曲収差と筐体の傾きが相まって、何のことやら分からない写真になってしまいました。しかし、これについては、ある程度自分で微調整することにより修正が可能になる可能性がありますので、うっちゃらずに地道に調整していきたいと思います。カメラは、画質を上げるとfpsが遅くて、ピントを合わせる際に、どれが正しいのかよくわからない状態に陥いることがありますが、1024x768などの画質なら(実際パワーポイントのスライドなんかはこれくらいの解像度で十分)、まぁつかえます。高度な質を求めるなら、最初から高価な実体顕微鏡やカメラ(オリンパス?ニコン?ツァイスなど)を買えばいいだけの話です。そういった財力のないLabであれば、こんな顕微鏡でも十分に使い物になります。